アジア

新旧混然の未来都市 香港にて

泊まるなら香港島

久しぶりに香港へ行ってきた。3年前の国慶節以来。 私は綺麗に整った景色より、ああいうごちゃ混ぜな無国籍な風景が好きなのだが、中でも香港の蘭桂坊~上環エリアはブレードランナー的な古~い建物の中と未来的なデザインが入りまじり、本当に愛おしくなる風景で、滞在しているだけで気持ちがアガる。 今回は香港らしく新旧混在な楽しみ方をした。

街が広がっている天后へ

IMG_6219_Rとりあえず初日の1泊はこれから発展しそうな天后エリアのTUVE HOTEL。このホテルは、可能な限りミニマルなデザインにこだわったホテルのようで、最近逆に珍しいくらい無機質なインテリアに興味が湧いた。ホテルは深夜混み合う甘味店やインド、ベトナム料理店が多い天后駅から徒歩5分程度。街角に突如ある感じ。

究極のミニマルデザインホテル泊に震える・・

IMG_6154_RTUVEはホテル名の表記はなく、入口のショーウインドにはホテルの水道配管がむき出しで、私は配管屋と思ってしまった位。レセプションには未来的な大テーブルが一台あるのみ。東京のANDAZもこのスタイルだったが、この感じは慣れていなければ気が引けるチェックインスタイルだろう。 レセプションはブラックなのだが、ゲストフロアは真っ白。

部屋番号も天井に小さく記されているのみ。室内はコンクリの打ちっ放しにベッド、木のデザインスツール、立方体の大きな箱があるのみ。実はこの箱、開くと中にティーセットの棚、椅子、天板を開くとデスクに変身する便利ものであった。 しかしながら、この日は台湾で死人も出た寒冷異常気象で、セントラルヒーティングに暖房設備は無く、 寒いのなんの。 かくして、私もとうとうお洒落デザインでホテルを選ぶ年齢ではなくなったんだなぁ~と自覚した一夜だった。。。。(涙)

やっぱり楽しい蘭桂坊~上環エリア

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さて翌日からは上環。 前回も宿泊したお気に入りのホテルに移動。 ここはすぐ近くに80年以上続く老舗の飲茶店、裏はアニエスベーカフェなどのある雑貨通り。坂を上がれば、最近注目のPMQ、少し歩けば欧米人の多い蘭桂坊のお洒落エリア。 この日からは、近くの飲茶店で地元人に紛れてワゴンから朝食を選び、香港人の活気を味わいながら、連日目を覚ました。 昼間はもっぱら近所をうろちょろ。以前よりお気に入りの香港デザイナーのショップに行ったり、行列のカレーうどん屋に並んだり、友人は髪の毛を切ったり、マッサージに行ったり…こうした地元っぽいことをしながら、ちょっと襟を正してTHE UPPER HOUSEのカフェや夜は夜景の一望できる隠れバーを予定に差し込むことで、香港らしい新旧&多国籍な雰囲気がとても楽しめる。地図上では、行動範囲は実に狭い。 けれどいつ行っても楽しく、いつ行っても美味しい。 私にとって香港は、不思議で素敵な未来空間だ。

 

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