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ないものねだり

最近、海外に行って、めっきり買い物が減った。

ちなみに私の海外での初めての買い物は、羽布団(笑)。
当時日本で買うと高かったのだ。

いま年齢的にひと通りのものはすでに持っているし、何よりも、そのほとんどが、同額かそれ以下の値段で東京で買うことができてしまう。
日本は本当に安全で、買い物をする際に、おかしな料金をふっかけられたり、安いからといって壊れたまがい物を売りつけられることも少ない。
でも、あまりに何でも手に入り過ぎるし、直営店が出来すぎて、

つまらない。

「あ~ あの店にまた買いに行きたいな~」などと思い返すことは、残念ながら 最近ほとんど、  ない。
つい先日もお客様からパリのお土産を頂いたのだが、東京で手に入らないものを捜すのに大変苦労した、とおっしゃっていた。

例えば近頃「今あるもので満足」していたブータンが「消費する楽しみ」を知り、若者達の幸せに対する意識が変わり始めていると懸念されているらしい。
「モノがいくらあっても満足出来ない」日本人やアメリカ人が、渡航者数として多かったその理由を、今のブータンの若者に伝えたい。

けれどそれは 相当難しい事だ。