ヨーロッパ・アフリカ

お客様旅行記〜「スペイン2010夏」第6弾

というわけで、レッスンも楽しく無事に終わり、ホテルで荷造りを終えて、ロビーで駅に向かうタクシーを待ちました。
この旅でも,Fさんをはじめ、素敵なご縁で、素敵な方と出会えました!感謝です。

ちょっとさびしくなりながら、セビージャのサンタ・フスタ駅に再びやってきて、ここから電車でグラナダに向かいます。電車の中で食べる用に、駅のカフェでボカディージョ(スペインのサンドイッチ)を購入。具はオムレツ。オムレツのことはトルティージャといいます。日本だと、「スペイン風オムレツ」というと、いろんな野菜が入ってるようですが、スペインでトルティージャっていったら、じゃがいも、あとタマネギ。シンプルです。とても美味しかったです。生ハムとチーズのボカディージョなども美味しそうでした。

ところで、日本を出発する直前、PINKの担当者の方にあわてて質問したことがあります。
セビ・グラナダ間のローカル線の電車内にでっかいスーツケース置き場はあるのか?
あったとしても荷物いっぱいで置けなかったら座席の横の通路に置けるのか?
通路の幅は?
荷物を降ろすための十分な停車時間はあるのか?
などなど・・・。

しかし、中でも次の質問はわれながら重要な質問だと思いました。すなわち、「マドリッドはアトーチャ駅。セビージャはサンタ・フスタ駅。
じゃあグラナダは、何駅で降りればいいの?」という質問です。
答えは「グラナダはそのままグラナダ駅という名前」とのこと。本当にそのとおりでした。車掌さんも到着前に大きな声で「次はグラナダー!」といって車内を歩きまわってくれるから大丈夫。ともあれ、土地の名前と駅名が違う場合とか、同じ駅名でも違う種類がある場合って多いから、正しい駅名って結構重要な情報だと思いませんか?フランスのベルサイユの駅にも、リヴ・ゴーシュと、もうひとつ他にもありましたよね?あと横浜と新横浜とか、NYの42nd street Grand Central駅と、42ndstreet Times Square駅だって全然違うしねえ・・。降り間違えたらそれなりに大変ですよね。

ちなみに、電車には、大きな荷物置き場もちゃんとあり、駅での停車時間も十分ありました。座席もAVEみたいに、4人向き合いでセットされていて、お弁当を食べながらのゆったりとした電車の旅、という感じ。隣のグループのスペイン人のおしゃべりを聞きながら、さすがに疲れが襲ってきてウトウトしました・・・。

さて、グラナダ駅で降り、タクシーでホテルへ向かいます。楽しみにしていた、修道院ホテル。MACIA MONASTERIO DE LOS BASILIOS(写真)。
回廊と中庭が素敵そうだったのでここに決めたのですが、ホテル自体はスペイン内にいくつかあるマシア・ホテル(グラナダにもいくつかあるみたい)のひとつ。1616年にイスラム教の修道院として造られた建物だそうです。中庭に面した回廊は、おなじみのイスラムのデザインのタイルと、古い木のドアから中庭に出る感じなど、味があります。お部屋はゴージャス感はないけど、普通に綺麗です。鐘の音が聞こえます。Yちゃんと心配していた「古〜い建物を改築したホテル in ヨーロッパ」によく出る「おばけ」は出ませんでした。

ホテルの前には川があり、なにげなく素敵なところです。街の中心にも歩いていけるのでロケーションもgoodですね、このホテルは。グラナダの街の印象って忘れていたのですが、道が広々としており、並木道があったり、ごちゃごちゃしていなくて綺麗。

さて、少しホテルで休んでから、今夜はいよいよ「夜アルハンブラ」。アルハンブラ宮殿の夜見学です。アルハンブラ宮殿は世界中でもかなりメジャーな観光場所と言ってもよいのではないでしょうか。見ておくべき世界遺産のひとつだと思います!「”あるはんぶら”といっても通じないんだよね。”あらんぶら”って言わないと」と、比較的最近グラナダに来ていたYちゃん。なるほどね。Yちゃんがタクシーの運ちゃんに行き先を告げてくれて、無事アルハンブラ宮殿に向かいます。かなり登っている感じで、タクシーはどんどん山の中に入っていきます。いつも思うことですが、日本だったら、これほどの観光地なら、宮殿に近づき山に入ってきたあたりから、華麗なるおみやげ物屋さん、御茶屋さんのオンパレードになると思うんですが・・・。ここはとてもよろしい。静かに緑の中、夕闇が落ちてきています(といってももう21時くらいなんだけど)。もちろん観光客はたくさんいるのですが、余計なものがない。

ところで、アルハンブラ宮殿を見るには当然チケットが必要ですが日本から予約をしていくほうがいいです。アルハンブラは一度に入れる人数を制限し、時間で区切ってチケットを販売するので、せっかく行って入れなかったら大変ですからね。私たちは今回Sちゃんがネットで予約してくれましたが、予約した際のクレジットカードを持っていき、チケットと引き換える方式です。宮殿のチケット売り場の奥の、無人のATMの機械みたいなのが並んでいる場所で簡単にびびーーーっと4人分チケットが出てきて感動。ちなみに、引き換える時間も決まっているみたいで、最初早く着きすぎたら引き換え機械部屋が開いていなくて、夜ご飯を近くの素敵なカフェでいただいてから、チケット受け取りを行いました。

このカフェ、アルハンブラのチケットなど扱うエリアから、宮殿のほうへ向かう途中にあるのですが、オープン・カフェで素敵でした。濃い緑の中、お外で夕食。だんだん暗くなってきて雰囲気抜群。「スペインの夏はやっぱガスパチョでしょ!」と張り切って頼んだら、巨大どんぶり鉢にガスパチョ。美味しかったけど、さすがに量が多かった。

いよいよ時間がきたので、夜アルハンブラのはじまりです。
カフェから出て、入り口へ。木がうっそうとしている(というか夜だから暗い)山の中の坂道を暗い中てくてく下っていきます。自然がいっぱい。しっとりした草木の匂い。友達と過ごす楽しい夏休みの気分。って、まさにそのとおりなんですけどね。

夜のアルハンブラ宮殿は・・・美しかった。幻想的。アラビアの夢。まさに夏の夜にぴったりです。照明がまたいい感じなのですよね。水にうつる夜空と白い繊細な壁や柱や床。王様・・・なんて贅沢なんだろ・・・。イスラムのデザインって本当に繊細で、細かい彫刻がびっしりしてあるのですが、またこの陰影が夜見ると美しい。綺麗なレースがそのまま建物になったみたい。見下ろす景色も幻想的。綺麗だったなあ・・・あの闇と石と光と水と、夏の夜の匂い・・・後になってもはっきり記憶をよびさませるくらい、印象的でした。アルハンブラ夜の部。アラビアンナイトを満喫できます。おすすめです。

次は、グラナダの街と、昼アルハンブラ。

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