昔ながらのバリ島を味わえる大人のホテル・大人の時間

「まどろむ」のが最高に気持ちいいバリ島の午後/イメージ


PINKのはぎわらです。
仕事上、海外へ行くことは少なくありませんが、バリ島だけは、できれば仕事ではなく、完全なオフの時間に訪れたい場所です。

私がバリ島に惹かれる理由~独特の宗教観

慌ただしい日常から解き放たれ、心からの深呼吸ができる――そんな時間を過ごすのに、この島ほどしっくり場所はないと感じています。バリ島の魅力は、何よりもその独特の〈宗教観〉と〈ゆるやかな時間の流れ〉にあります。

インドネシアの中では珍しく、島の人々の約9割がヒンドゥー教徒。けれど、それはインドのヒンドゥーとは異なり、精霊や先祖崇拝、海や森に棲む悪霊など、土着のアニミズムと溶け合って独自の信仰となっています。島を歩くと、至るところで目に入る白と黒のチェック模様の布。これは陰と陽、善と悪、聖と穢れ、山と海…すべてが表裏一体で存在するというバリの哲学を象徴しているそうです。

「悪を打ち負かす」ではなく、「その人らしいバランスで生きる」という考え方――それは日本の神道や仏教にも通ずるところがあるし、アーユルヴェーダの考え方にもにいている気がして、私のマインドにはしっくりきます。

町中のあちこちに置かれる花の供物<チャナン>。
チャナンとは、「美しくありますように」という意味で、ヤシやバナナの葉で小さく編まれた四角いかごの中にいろいろな花やお米などが入った供物は、家寺だけでなくバリの街を歩けば必ず目にすることでしょう。道においてあるチャナンを踏んでしまうこともしばしばあります。このチャナンは、いたるところに宿っている神にささげされる供物なのです。
一般的にバリの人々(もちろん各ホテルでも)1日2回以上捧げ、広い家などは毎日数十か所におかれるそうです。
「1日を平和に過ごせるように」という意味で神に見守ってもらうために民家の前や神棚、店先、ホテルに空港、ビーチなどに置かれます。そしてこのチャナンは「悪いことをしないでくださいね」という意味で直接地面にも置かれるのです。この優しさというか、おおらかさこそがバリ・ヒンドゥーの魅力だと言えます。

花は自分の心を表し、お米は魂をあらわしているとか。東西南北それぞれに花の色が決まってるそうです/イメージ


また、南国のせいだけではないようなバリのあの空気感は、時間さえもゆっくりに感じます。時計の針よりも、海風やガムランの音色が一日のリズムをつくるバリ島。その流れの中で過ごすと、心の奥に溜まっていたモヤモヤが、静かに溶けていく感じがします。

私好みのホテル①~コモシャンバラ・エステート

近年のバリ島は、洗練されたビーチクラブやラグジュアリーホテル、プライベート感あふれるヴィラが次々と誕生し、華やかさを増しています。建築法の違いや建築材料や土地の豊富さもあり、日本ではありえない、と思われるようなダイナミックな建築のホテルにはとても感心します。
けれど、私の好みの宿は昨今もっぱら「昔ながらのバリの面影を残す、美しいホテル」。30年以上前のバリの景色やおもてなしの心をそのままに、必要な機能や快適さはきちんと進化させている――そんなホテル「バリに来たなぁ」と心身からリラックスできるホテルだと思っています。具体的には、スミニャックのジ・オベロイ、サヌールのタンジュンサリ、そしてウブドのコモシャンバラなどです。

コモ・シャンバラ ― 森に抱かれるラグジュアリーな村

バリ島ウブドの自然のプリミティブなパワーが癒してくれる/イメージ

バリ島・ウブドの深い森に広がるコモ・シャンバラは、数々の受賞歴を誇るウェルネスリゾート。「ホテル」という言葉では収まりきらない、“ラグジュアリーな村”のような存在です。
山ひとつ分に相当する約1万㎡の敷地には、ヨガやピラティスのスタジオ、5つのレジデンス、そして10棟のヴィラが点在。

数々の受賞歴を誇る建築家チョン・ユー・クアンとインテリアデザイナーの池淵孝一郎が共同で手掛けた建築デザインは、古くから伝わる石材や木材、そしてバリ島の伝統的なアランアラン屋根を使用しており、風、土、火、水、森から着想を得た空間を形成しています。10名以上が宿泊できるレジデンスには「霧の森」や「聖なる水」など、詩的な名前がつけられ、それぞれの土地の自然や文化に合わせた個性的な造りになっています。

最もコンパクトなテラススイートでも45㎡以上
南国の自然の中にあるヨガパビリオン/イメージ

コモシャンバラだからこそ味わえる心身のウェルネス体験

コモ・シャンバラの魅力は、もちろん宿泊だけもOKですが、ウェルネス センター(Ojas)が今年2025年にリニューアルオープン。栄養士や自然療法医、ヨガマスター、カイロプラクター、気功師といった専門家が常駐し、心・体・精神のバランスを整える滞在をサポート。ウェルネス滞在をパワーアップしています。

<6泊のシグニチャー・リトリート>~ウェルネス目標に焦点を当てたオールインクルーシブの滞在プログラム。
世界中から「その道のプロフェッショナル」がコモシャンバラに滞在し、特定の時期に開催される集中プログラム。
毎日開催されるウェルネスアクティビティへの無制限アクセス、COMOシャンバラ・キッチンのヘルシーな料理、専門家によるワークショップなど、アクティビティが楽しめます。
例:
2025年9月18~24 ⇒長寿のためのアーユルヴェーダ
2025年11月14~16 ⇒インナーリセット
2025年11月25~12月1⇒女性のための伝統的東洋医学
2026年1月25~31   ⇒アンチエイジング

<ウェルネスパス付きの宿泊プラン>

ウェルネスパスは、不調の治療よりも予防​​を重視することで、ウェルネスを再定義したテーマになっており、「デトックス」や「アーユルヴェーダ」、「アンチエイジング」「体型改良」、「食習慣改善」、アイスバスや高気圧酸素セラピーなど、最新技術を使った「ウェルネスセラピー」、バリ式沐浴やガイド付きバトゥール山ハイキング、毎日のプライベートガイド付き瞑想などで自律神経を整える「リバランス」など、テーマ性のある3泊~10泊までの6プラン(2025年現在)になっています。また、プランと泊数によって、例えば1日120分のトリートメントなど様々なメニューやホテル自慢のキッチンで作られる栄養バランスの取れた食事の全食事付になっています。

食材そのものの栄養価に注目したコモシャンバラのメニュー。美味しさにも定評があります/イメージ

2025年は日本人ゲストに向けた2泊からの特別プランも登場

宿泊期間が短めの日本人ゲスト向けの特別プランも登場しました。お気軽にご利用ください。
2泊の場合、ランチ2名1回無料
3泊の場合、コモ シャンバラ マッサージ60分1回無料
4泊の場合、ディナー2名1回、および、コモ シャンバラ マッサージ60分1回無料
コモ シャンバラ エステートおよびコモ ウマ ウブドについては18時までのレイトチェックアウト
コモ ホテルズ、バリ2泊ずつの場合、ホテル間の送迎(片道)無料

PINKでは自由に個人ツアーのご相談にもご対応させていただいております。お気軽にお問い合わせください。

バリならではの心身浄化/イメージ
アーユルヴェーダプラン/イメージ

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