
PINK への旅のオーダーNo1 はスリランカ旅。この連載では、これからスリランカへとお出かけの方に向けて、その魅力の一端をご紹介させていただきます。今回は、首都・コロンボの魅力を実感できる観光スポットのご案内です。
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スリランカ人の敬虔な信仰心に触れる
スリランカは仏教国。国民の70%が上座部仏教を信仰しています。上弦、満月、下弦、新月の4回の「ポヤ」と呼ばれる日は八戒を固く守り、信仰する寺院に参拝し功徳を積みます。満月は「ポヤ・デー」と呼ばれて規律もさらに厳しくなり、飲酒やアルコールの販売も禁じられています。これは観光客であっても禁止のためにご注意ください。
参拝時の服装は?
参拝時、仏教徒は白い服を纏う風習があります。とはいえ、現代ではカジュアルになりつつ全身白尽くめというのは、格の高い寺院への参拝のみの傾向になっているようです。外国人観光客に強要はないものの、白いシャツを着たり、白いソックスを持参したりすると畏敬の念が伝わることでしょう。
寺院の参拝時は入口で靴を脱ぎ、裸足になるのが決まりごと。ただし、観光客は靴下を履くことが許されています。石の床や砂がとても熱くなっていることもあり参拝用の靴下を持参されるのをお薦めします。また、足を洗う場所はないため、気になる方は除菌ウェットティッシュをお持ちになると万全です。
ガンガラーマ寺院(Gangarama Temple)

長きに亘って植民地支配されたスリランカは独立後、仏教もまた復興を遂げた19世
紀後半、高僧ヒッカドゥエ・スマンガラ・ナヤカ・テーラによって創建された『ガンガラーマ寺院』はコロンボを訪れる観光客が必ず訪れるスリランカの仏教遺産です。
創建当時はベイラ湖畔に佇む小さな祠でしたが1885年に地元住民の支援を受け、スリ・スマンガラ・ナヤカ・テーラ師により寺院の建設が開始。寺院群は長年にわたり徐々に拡張されていきました。建築にはスリランカ仏教寺院の伝統的な建築要素と特徴が取り入れられています。

他の寺院と大きく違う点は各国各地から寄贈された仏像や骨董が並ぶ宝物殿があること。また、2月の満月に開催される祭り「ナワン・ペラヘラ」は大規模な行列で知られます。鞭を手のした鞭部隊、僧侶に装飾を施したゾウに仏像、鼓手や踊り子が舞い賑やかな一夜となります。
Gangarama Temple
住所:61 Sri Jinarathana Rd, Colombo
シーマ・マラカヤ(Seema Malakaya)

「シーマ・マラカ」とは「浮かぶ寺院」という意味で『ガンガラーマ寺院』に隣接するベイラ湖畔に建立されています。この湖に浮かぶ美しいお寺は、1976年にスリランカを代表する建築家ジェフリー・バワによって設計されました。
青く鮮やかな瓦、木製の格子状の柱、そして境内を取り囲む仏像と仏教要素とバワの様式美が融合した造りを見ることができ、現代におけるスリランカの宗教観を表す存在です。

そして、『シーマ・マラカ』は瞑想の場であり精神的なリトリートの場として人々に愛されています。静かに水にたゆたい、訪れる人を拒むことのない穏やかさに満ちていて一度は参拝したい場所です。
Seema Malakaya
住所:WV83+QR3, Sir James Pieris Mawatha, Colombo
B
ケラニヤ寺院(Kelaniya Raja Maha Vihara)

美しい面差し
コロンボからコロンボの北東約10キロメートルに位置する『ケラニヤ寺院』。創建は2500年以上前。ケラニ川沿いの小さな丘の頂上に建ち、とくに仏陀が訪れた聖地として広く知られる由緒あるお寺です。
仏陀は、ランカ島(スリランカ)こそが自らの宗教が最も崇敬される唯一の国であると悟り、3度訪れたと言い伝えられています。1度目はマヒヤンガナ(ウバ州バドゥッラ県)、2度目はナーガディーパ(ナイナティブ島)、3度目はケラニヤ。ケラニヤへは、ナーガ族の王であったマニアッキカからの個人的な招待を受けたといいます。

本堂には涅槃仏像。そして仏陀の生涯、スリランカ最古の2つの歴史年代記である『マハワンサ』と『チュラワンサ』といったスリランカ仏教史における重要な出来事、そしてジャータカ物語(仏陀が前世に菩薩として修行していたとき、生きとし生けるものを教え導いたエピソードを集めた物語)の出来事を描いた壁画などが今も色鮮やかに残り彫刻芸術の最高傑作といわれています。毎年1月にはドゥルトゥ・マハ・ペレヘラの行列が行われます。
Kelaniya Raja Maha Vihara
住所:Peliyagoda 13000
ペタ地区(Pettah)

様々なマーケットが集結したペタ地区は、5つのストリートとシーストリートから成り、コロンボでもっともローカルな場所といっていいでしょう。各ストリートには日用品や家電、布や靴などを扱う店があり、なかでも4th Cross Street(フォースストリート)は食材やスリランカ料理に欠かせないスパイスの店が集結する、いわばコロンボの台所です。

に案内して貰うかトゥクトゥクなどでの移動が便利
また、2nd Cross Street(セカンドストリート)の奥には1909年に建立された『ジャミ・ウル・アルファー・モスク(Jami Ul Alfar Mosque)』があり、観光名所となっています。
設計・施工は、ハビブ・レベ・サイブ・レベ。ペタを拠点とするインド系ムスリムが、1日5回の礼拝と金曜のジュマ(ユダヤ教の断食)をおこなうために建てられました。コロンボでも最も古いモスクのひとつに数えられ、赤と白のキャンディストライプの印象的なモスクです。
いかがでしたでしょうか。PINKのコロンボツアーでもお馴染みの観光名所をご紹介させていただきました。個人ツアーをお申込みの方のご相談にもご対応させていただいております。お気軽にお問い合わせください。
撮影・文:泉美 咲月(Satsuki Izumi) 現地取材を経て執筆
歩く、味わう、癒されるがいっぱい!【PINKで行く 「輝きの島」スリランカの歩き方1】
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