ブータン

2011.2.16 ブータンで「死」を考える

旅行会社のブログで、「死」などを語るのは不謹慎かと思われそうですが、
ブータンを訪れて、この国の人々が「幸せ」を感じている理由の一つが
「死を恐れていない」といことだと、私は思いました。

敬虔な仏教徒の人々すべての根底に「輪廻転生の教え」があります。

自分が亡くなった時に、人間道、生まれ変わった時にまた人間でいられるように
現世で徳を積もうという考え方。

ですからまず、虫でさえ 殺生をしません。
食肉はインド人によって殺生され、ブータン人はそのようなことを行いません。

人が亡くなると、かつては鳥葬であったといいますが、
今は行っていないそうです。

ヒトが、美味しくなくなった らしいです。

ブータンにお墓はありません。

人が亡くなると、火葬され、灰は川に流し、
一部の骨や灰を土に混ぜて、「サツァ」という物を108個作ります。(写真)
それを村の近隣などの風光明媚な場所に親族がばらまいて置いていきます。

そしてやはり眺めの良い場所に
「ダルシン」という成仏を祈るの白い旗を108本(現在は木を保護するために27本)立てます。
風景のよい場所には必ずと言っていいほどこの2つがあります。

それで終わりです。

やがてすべては、自然に朽ち果て 風化していくのです。
綺麗な景色の場所で、風に乗って。

(つい最近までの家屋などの建物も、土と木でできており自然に風化するように作られていました。
昔の田舎の日本家屋と同じですが、全てがエコですね。)

国のなんと42%が15歳未満の若者、平均年齢66歳の国です。
街のレストランで、子供が泣けば、知らないおばさんが「私があやそうか?」などと声をかけてきます

どこか懐かしい光景ですが、逆にこんな今だからこそ未来を感じます。

「私の老後、大丈夫かな?」などという悩み以前に
死をごく自然現象の一つとして受け入れ、恐れていないこの日常に

私はとても魅力を感じました。

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