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スタッフブログ~日本で〈今の空気〉を感じた瞬間

先日アーティストちゃんみなのライブに行ってきました。
彼女は「ラッパー」という事になっていますが、そもそもジャンルに全くとらわれていない曲のラインナップ。
そして意外にも歌詞が昭和世代の我々にはイイ感じの言葉遣い。(基本作詞は全てちゃんみな自身らしい。ちなみに私は「ハレンチ」から入りました。。)
日本人と韓国人のハーフで、英語と韓国語も話す愛称は「練馬のヴヨンセ」。
歌もダンスも上手いし、肉感的で健康的。
まさに新世代のダイバーシティ的なアイコンだなぁ、と思ってたら、
今年の東京レインボープライドのライブイベントのトリに選出されていました(流石LGBTQチョイス!)

ぴあアリーナ会場約12000人を沸かせた彼女のライブで、束の間「今の空気」を感じた事がありました。


それは後半のMCで彼女が辛かった事や生きづらかった過去の事を語り、特定の人への仕返しとも言える気持を持って、こうしたアーティスト活動を行い、同時にそれが原動力になっている、と語った時。

恐らく10〜20代が中心の観客席がシーンなり、皆の気持がちゃんみなの言葉に聞き耳を立ててるような一体感が強くなった数分間。
泣いている観客もちらほら。

昭和世代の自分にとって、こんな盛り上がったタイミングで「こんな話をアーティスト自体がしちゃうね?」と目からウロコだったし、盛り下がんないの?と思ってしまいました。
ところがここで瞬間、1万人の観客とアーティストが一体化したのを肌で感じたのです。

何よりちゃんみなが「(何かに)グッと抑えつけられてる若い子達のジャンヌダルク的なアイコンになってる!」と強く感じた瞬間でした。

彼女や彼らを抑えつけてる〈生きづらさ〉ってなんだろう?

ここ数年のコロナ禍は、様々な意味で世界を変わってきて、まるで「ずっとこのまま」「何も変わらない」と思っていた硬い卵の殻が、バラバラかけてきて、「ナンか見えてきた」「今まで見てだものが本当(正しさ)じゃあないのかも?」って思い始めてるのが〈今〉で、次の世の中に間違いなく変わっていきそうな気配を,恐らく皆が感じているはず。
それが良いのか悪いのかわからないけれど、未知とは、いつも期待と不安が入り混じるもの。

若い世代を押さえつけている〈何か〉を少しでも取り払ってあげる事が僕にもできないかなぁと思った、自分でも意表をついた感情の展開になりました。

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そういえばこの前、知り合いの息子さんがハネムーン旅行の相談にきました。

まだお母さんのお腹の中にいた子に「旅先で何したい?」なんて質問する楽しさ。

そう、僕が今皆んなに出来る事は、新しい体験や経験,みた事ない世界に触れてもらうためのお手伝い。旅という未知の時間に飛び込むお手伝いをする仕事です。

「こうしなければならない」とか「誰かに何か言われたら」とか関係のない、
知らない人達の中にひとり飛び込む面白さを教えていくのが自分の使命なんだな、という考えに流れ着いたライブとなりました。

確かに今の旅行は安くはありません。
けれど若い時だからこそ、旅先での失敗ものちに絶対笑い話になる,乗り越えるパワー(もしくは体力?)があるし、SNSでグローバルに繋がれる現代だからこそ、若い時の旅先での出会いや経験が後半の人生を変える大きなキッカケになる可能性もありうる面白さがる素晴らしさ。

「よく働いて、よく遊ぼう」

そのくらいの軽さで少しずつコマを進めていきましょうよ。

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とにかく若い世代に盛り上がってほしくなった、先日のライブでした。 萩原勇太