メキシコといえば”危険”、そして”マヤやアステカの古代文明”、”タコス!”のイメージが強い印象。
けれど、実際訪れたひとが思わずリピートしてしまうような素晴らしい魅力にあふれる国のようです。
現代にあって古代文明からの奥深い歴史が街の身近な場所にあり、日本の国土の5倍もある壮大な自然、そして多彩な民族が入り混じって生まれたカルチャーが一体となったその「強さ」と、ラテン系ならではの陽気で音楽好きな独特の「軽さ」が見事に混在していて、まるで噛めば噛むほど魅力があふれてくるようなチューインガムのような国だといえるのです。
カリブ海に面したカンクンやトゥルムでは、白砂のビーチと透明度の高い海が広がり、自然遺産としても名高いシアン・カアン生物圏保護区では手つかずの自然に触れることができる一方で、内陸部に目を移せば、古代文明の足跡が色濃く残り、世界遺産のチチェン・イッツァやテオティワカン遺跡では、マヤやアステカの高度な文明に圧倒されます。
カルチャー面では、メキシコシティ歴史地区やオアハカ旧市街が世界遺産に登録され、植民地時代の建築と先住民文化が美しく融合しています。
さらに、グアナファトやサン・ミゲル・デ・アジェンデといったシティ近郊の街並みも、色彩豊かで芸術的な雰囲気に満ちています。
自然・歴史・芸術・食文化が重なり合うメキシコは、訪れる人の感性を豊かに刺激してくれる国。
さまざまな意味で”可能性”や”未来”かもしれないメキシコシティをはじめ、知れば知るほど深みにはまる メキシコへようこそ。
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メキシコの基本情報

日本の約5倍、32州に分かれ、北西部、北東部、中西部、中央部、南部に分けられる。 最も人口が集中 しているエリアは中央部で、メキシコシティと周辺 6 州を合わせた人口は総人口の約 3 分の 1 を 占める。
また、メキシコ=温かい(サボテンのせい?)イメージだが、実際は北部は平均1,000m、中央部は2,000m前後であり、平均的にも「高原」のような気候と考えるとよい。標高5,000m以上の火山も多い。 ちなみに首都メキシコシティの標高は、日本の富士山五合目とほぼ同程度の標高。
平地に比べ酸素も3/4と少ないため、渡航者が軽症の高山病にかかることも。
またメキシコとアメリカの国境の長さ約3200kmは、日本全体の南北の長さがすっぽりおさまってしまうスケール。
PINKでは益々発展を続けるメキシコシティはもちろん、近郊のグァナファト、オアハカ、サンミゲルアジェンデをはじめ、カンクン、トゥルム、ユカタン半島などメキシコのあらゆるエリアへの手配が可能です。ツアー以外にも「トラベルパートナー」「どんなホテルが好みか」「何をしたいか」などを是非お聞かせ下さい。PINKがプランをご紹介いたします。
■シーズン
国土が広く、地域差があります。高原にある都市部(メキシコシティなど)は一年を通して温暖で、春のような気候が続きますが、昨今の天候は雨季と乾季が明確になりつつあり、一般家庭には冷暖房設備が整っていないことも多く要注意。
乾季:11月~4月/雨季:5月~10月(朝晩は冷え込むことも)。
■飛行時間(東京発着の場合) 首都メキシコシティまでは直行便で12~13時間
■アクセス(メキシコシティ起点)
・ グアナフアト:長距離バス(ETN/Primera Plus など)所要時間:約5〜6時間
※レオン空港まで飛行機+車移動という選択肢もあり。
・ サン・ミゲル・デ・アジェンデ:長距離バス 所要時間:約4〜5時間
・ティオティワカン:バス(北バスターミナル発)またはツアー 所要時間:約1時間
・ オアハカ:飛行機:約1時間15分、長距離バス(夜行含む):約6〜7時間
※時間重視なら飛行機が便利です。
・トゥルム:・飛行機(メキシコシティ → カンクン)約2時間+車またはバス約2時間
合計所要時間:約4〜5時間
・カンクン:交通手段:飛行機 所要時間:約2時間
・ユカタン半島(全体):交通手段:飛行機(カンクン/メリダ空港利用)+車・バス
所要時間:・メキシコシティ → カンクン/メリダ:約2時間
・半島内の移動:都市間で2〜4時間程度
■時差 日本よりマイナス15~16時間(地域・サマータイムにより変動)。日本が昼のとき、メキシコは前日の夜という感覚。
■ビザ 観光目的で180日以内の滞在はビザ不要(日本旅券)。入国時に出国用航空券の提示を求められることがある。
■パスポート保存期間 入国時に6か月以上必要
■通貨単位 メキシコ・ペソ(MXN)
■ 言語 公用語はスペイン語。観光地や都市部では英語もある程度通じる。
■ 宗教 カトリックが多数派。宗教色は強すぎず、旅行者にも寛容な雰囲気。
アートがあふれる街メキシコシティの面白さは、その歴史にあり

旅先の面白さに深みをつけるなら、ちょっとだけ学んでから出かけることをおすすめします。キーワードは、歴史、お料理、そして挨拶程度のちょっとした言葉を覚えておくことで、心の距離はぐっと縮まります。またその場所の名物料理や今流行っているメニューを知っていくのもよいものです。食事の思い出って意外に覚えているものです。
そしてカルチャー。そ街の文化を知ることは、結果その土地や国の歴史を学ぶこと。何気なく見ていた町の風景がグッと愉しいものになるし、現地の方との会話に自然と気を配るようになります。これぞ大人!気持ち良くて、自分らしい大人旅を是非お楽しみ下さい。

革命とともに育った「語るためのアート」
メキシコシティがアートに満ちた街になった大きな理由のひとつは、20世紀初頭のメキシコ革命にあります。革命は単なる政権交代ではなく、「この国は何者なのか」「誰のための国なのか」を問い直す、社会全体の大きな転換点でした。
その中で生まれたのが、ディエゴ・リベラをはじめとする壁画運動。彼らは美術館ではなく、国立宮殿や学校、公共施設の壁に、メキシコの歴史や人々の暮らし、抑圧と希望を描きました。
メキシコシティでは、アートは「飾るもの」ではなく、「語るための手段」でした。社会の痛みや誇り、怒りや願いを可視化する役割を担っていたのです。この背景が、今も街に残る強いメッセージ性とエネルギーの源になっています。

アートが特別ではない、日常に溶け込む都市
メキシコシティの魅力は、アートが美術館の中だけに閉じ込められていないことです。たとえば国立自治大学(UNAM)のキャンパスは、建築とアートが一体となった巨大な文化空間。図書館の外壁を覆うモザイク画には、先住民文化と現代知が共存するこの国の姿が象徴的に描かれています。
また、ベジャス・アルテス宮殿では、オペラやバレエを楽しみながら、20世紀を代表する壁画を同時に鑑賞できます。日常の延長線上に、自然とアートが存在しているのです。

さらに、街角のグラフィティや市場の壁画、カフェ併設のギャラリーなど、歩いているだけで視覚的な刺激に出会います。「わざわざ観に行く」ものではなく、「気づいたら触れている」もの。それが、メキシコシティにおけるアートのあり方です。
痛みや違和感を抱きしめる、しなやかな感性
メキシコシティのアートには、どこか人間臭さがあります。美しさだけでなく、死や苦しみ、矛盾や不完全さを隠しません。フリーダ・カーロの作品に象徴されるように、個人的な痛みや身体性、女性としての経験が、堂々と表現されてきました。
また、ヨーロッパから亡命してきた芸術家たちが、この街で新たな表現を花開かせたことも重要です。異文化を拒まず、混ざり合い、変化する。その柔軟さが、独自の芸術風土を育てました。
完璧でなくていい。整っていなくてもいい。そうした価値観が、貧富や文化の差が混在する都市の中で共有されてきたからこそ、メキシコシティは今も創造性に満ちています。




