昨今のホテル代や燃油サーチャージについて思うこと。~

昨今のイラン情勢の影響で「第二次オイルショック」と騒がれています。
僕ら世代は、小学生時代に「第一次~」も経験し、近所のスーパーからトイレットペーパーやらが一斉に品切れになった思い出があります。

テレビやSNSでご存知の方も多いと思いますが、世界中の航空会社が、特にこの5月から燃油サーチャージや航空運賃を大幅に値上げしたり、減便を行っています。燃油サーチャージとは、飛行機のチケットや船の運賃などに上乗せされる「燃料代の追加料金」のことです。
今日はこの燃油サーチャージや近年のホテル代の値上がりついて少し書きます。
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この制度は、海運業界では1970年代にはすでにあったそうですが、航空業界には2001年に導入されました。
2008年PINK創業の秋にリーマンショックが来て、その年1年のうちにグングン値上がりしたので印象に残っています。

さて、この燃油サーチャージ。近年どんな感じで推移しているかというと、
日本航空のニューヨーク行き直行便を参考にすると、
2005年2月1日発券分から 片道2,500円(片道あたり)が最初のようです。
そしてPINK創業の2008年の1月〜3月発券で17,000円 (片道あたり)
その年の10〜12月発券は原油高騰で33,000円(片道あたり)で上昇し、
翌年2009年に原油下落で大幅減額しています。
ちなみに今年4月時点での日本航空ニューヨーク行航空券の燃油サーチャージは29,000円(片道当たり)。
それがこの5月1日からは56,000円(片道あたり)、往復で航空券代以外に112,000円ついかでかかるという、もはや航空券代に匹敵する価格まで値上がりました。

これはタクシーに乗るのに、いちいちガソリン代も計算されて別途支払うような今一つ納得いかない仕組みです。
この影響は、海外旅行の縮小化に益々拍車をかけそうです。(涙)

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一方ホテル代はどうかというと、
例えばタイ バンコク スクンビットの「シェラトン」を例にしてみます。
Sheraton Grande Sukhumvit, a Luxury Collection Hotel, Bangkok

このホテルは1996年開業で、ここ30年変わらずに営業しているホテルで、時代比較がしやすいと思いました。
ベーシックカテゴリー(Grand Room系)の宿泊料金を大まかに比較すると、以下のようなイメージになります。

2001年 1泊1室 約4,500〜6,000THB →日本円にすると、約13,000〜18,000円 →当時としては「超高級」外資系ホテル
2008年 1泊1室 約5,500~7,500THB →日本円にすると、約17,000〜24,000円 →バンコクにホテル乱立時期。円高で比較的泊りやすいホテルに。
2026年 1泊1室 約8,000~14,000THB →日本円にすると、約35,000〜60,000円 →円安&高級化が進む

コロナ禍以前は、世界的高級ホテルでも日本人にとって「2万円以下で泊まれる高級ホテル」という感覚がまだ残っていたのです。


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今年2月に、僕自身も個人的に体を旅行してきましたが、相場観は「日本よりも少し高いくらい」「屋台はまぁまぁアジア感のある価格」。
けれど総じて「やっぱりアジアだなぁ~お得だなぁ~」と思えたことはほぼありませんでした。
逆にレストランやホテルの多くが価格の割に人件費を削っているのか、スタッフが少なめで、価格とサービスのバランスが崩れてきたように思えました。

以前は忙しい仕事の合間にパークハイアット東京やリッツカールトンに1泊しに行って、ウサを晴らしてリフレッシュしたりしていましたが、
当1泊1室5~7万円で宿泊できていたホテルは今12~16万円くらいになっており、さすがにその金額を使うなら、他の遊び方を考えてしますようになりました。
それは日常のランチタイムに1皿5,000円のパスタが出された時、たとえとても美味しかったとしても(5000円のパスタに求める味はそもそもレベル高で自動設定されてしまうので)、それで満足できるか?そもそもランチに日常的に5,000円使えるか?という気持ちに立ち返ると、
「だったらサイゼリヤでいいや。」という感覚になったりしてしまうのは、僕だけでしょうか?
今現在の航空券(燃油サーチャージ)&ホテルは、そのような状況になっていることに、とても危機感を覚えています。

外務省の公表データによると、今現在、日本人のパスポート保有率は17%前後。5人1人しか国外に出れる環境にありません。
これは本当に様々な要因が影響しての結果だと思いますが、「外を見ない姿勢(見たくないものは意識的にきづかなかったことにする)」や「挑戦しない姿勢」といった空気感が若い世代にも漂っているのだとすれば、ちょっと怖さを感じます。

↓日本語訳