日本

選ぶ大切さ

つい最近とても素敵な文面に
強く共感しました。

雑誌OZマガジンのムック本 沖縄大特集の巻頭の編集長からの一言です。
以下がその全文です。

日常をていねいに

石垣島の小さな集落の先にある誰もいない浜で、
風が気持ちよくて気がつけばウトウト眠っていたみたいです。
目がさめたとき一瞬自分かどこにいるのかわからなくなって、
顔を上げると目の前で本当にもうゆめみたいに青い海が凪いでいました。
ずいぶん眠ったかなって時計をみると20分しかたっていなくて、
でも眠る前と眠ったあとの世界はちょっとだけ違っていて、
自分が別の世界に迷い込んだような気分でした。
あたりに人工的な音は全くなく、聞こえるのは風と波の音。

みんなが沖縄のことをスローというけれど、
きっとスピードを上げたのはわたしたちの方。
この島の海や空の青が少しだけ切ないのは、
変わらずにずっとここにあるものたちと、
変わってしまったわたしたちの郷愁のようなものの境界に、
青が絵の具みたいに溶けて滲むからだと、ぼんやりと思います。

でも変わることは悪いことじゃないし、変わらないのも素敵なこと。
毎日に少しだけ違和感を感じてしまうのは、
自分がそれを選べてないって感じるときなんじゃないかなと思います。

大切なのはきっと、何かを悪者にすることではなく、淡々と自分で選ぶこと。
もしあなたが毎日を早いと感じるのだとしたら、
よりみちしながら、もう少しゆっくり生きましょう。
この本がそう思うあなたのそばにいられたら、そう思います。

オズマガジン編集長
古川 誠

この文面を読みながら、私ももっと素敵な旅作りを頑張ろうと思いました。