インド

無印良品「印度祭」に行ってきました。

【タラブックス ミスターA&ミスターMによるシルクスクリーン・ワークショップ

先週末、銀座の無印良品で開催されていた「印度祭」の中の一つのワークショップに参加してきました。1回につき6名まで。しかもたったの500円で、タラブックスのシルクスクリーンの師に直々にアドバイスを受けたながら体験ができる、というもの。発表と同時に満席となっていたのですが、友人の執念?のおかげで、私もちゃっかりワークショップの席に座ることができました。

ほとんどのインド人が知ることがなかった400を超えるインドの少数民族の伝承するアートや物語を壁画や床に描かれた作品の作家を探して、言語も異なる民族画家達と対話を重ねながら、それまでなかった新しい絵本を作り出しているインド チェンナイにある出版社タラブックス。

タラブックスが出版している中の2割程度は、手すきの紙に1枚ずつ職人の手によるシルクスクリーンで作られた文字通り手作りの本
例えば、私が持っているタラブックスの絵本「夜の木」と「ロンドンジャングルブック」。紙を梳くところからおこなっているから、実に1冊ずつの表情が異なる手作り感。
表紙を開くとどく異国の紙の匂い。手触りもちょっとざらざらしていて温かくて、まるで本そのものが生きているみたいな感じ。作り手の手のひらを想像してしまうこの独特な感覚は、ITの発達した今、中々味わえるものではありません。
職人達はこれら素晴らしい仕上がりのシルクスクリーンを1日に2000部も刷ったりするとのこと。その精度の高さからして驚異的な職人技。そしてそうした職人たちが活きいきと誇りを持って働ける環境をタラブックスは備えているようです。今や数々の製本され世界中に流通していく「小さな巨人」のような会社です。インドの小さな会社が大手出版社もかなわないようなクオリティの高い本を、世界中に流通させている会社としても、そこに秘めているパワーがとても魅力的なのです。
※詳しくは「タラブックス(玄光社)」を読んでください。)
まさに、昨今話題になっている「サスティナブル」とは何か?というヒントが見えてきそうな会社なのです。

さて、ワークショップ。

極めてシンプルな印刷機とインクの匂い。紙の上に版を置き、インクをスキージと呼ばれるヘラで、均等インクを伸ばしてひと刷り。
紙から版を剥がす時のワクワク感と仕上がりの不安感、インクの匂いがとにかく嬉しくて、自然と笑顔になりました。物づくりは子供のような気分にさせてくれます。
(写真のエコバッグと版画が私の刷ったものです)

こうして何版も何色も重ねて丁寧に作られたであろうタラブックスの本は、ただの本ではなく、工芸品や美術品の域かもしれません。

もし、生きものとしての生命力を身につけるのなら、やっぱり家族とか、料理とか、動物を育てるとか、生々しくて、面倒くさくて、手間のかかる体験を知っておく必要があるかもしれなません。人間だからか、理由もなく私は本能的にそう感じます。ポップでお洒落で都会的なものものに憧れ、同時に面倒くさがりでとても不器用な私ですが、どこかで無意識のうちにバランスをとろうとしているのかな、とふと思いました。

弊社では来年2月にインド  チェンナイのタラブックスのオフィスや工房を訪ねるツアーを計画中です。
近々に発表させていただきますので、もしご興味をもたれた方がいらしたら弊社サイトを見にいらして下さい。

PINK 萩原

【銀座】無印良品 銀座店の「印度祭」
2019年10月18日(金)~10月27日(日)

 

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