ブータン

思いつきの旅

旅は、「ただ数日間の非日常体験」ではない、と私は思っています。
その時間を過ごして、「知ってしまった」「見てしまった」ことで、
それ以降の人生に大きく影響を与えてしまうものではないか、と。

そんな体験の前に、読む物は何も「現地情報」に限りません。
小説やエッセイなどの舞台になっているのがきっかけで、
想像力を掻き立ててくれ,
「そこに行きたい」、と思う強い意志が
「意味不明に」生まれてくる面白さがあると思うのです。
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1924年創刊の旅行雑誌「旅」が、来年1月20日発売の3月号を持って休刊となるようです。
旅行情報誌としては、JTB(現在のJTBパブリッシング)が刊行していた時代を含めると、
日本では最古の歴史を持つ雑誌です。

確かにインターネットのほうが、手軽で、早く手に入れたい情報にたどり着けそうで、
なんといっても 移り変わる現地の情報を手軽に更新できる作り手サイドの<思いやり?>もあり
さらに2005、6年以降のインターネットの急速な普及によりリクルート社の「AB road」をはじめ、
雑誌媒体が急速に弱くなってきたような印象はありました。
毎月のようにツアー代金が変わっていったその時代は
旅行会社の我々も、編集スタッフのごとく、締切日には深夜帰りや徹夜などがザラでした。
今となっては、古き良き時代の思い出となりました。

今年初めのスイッチパブリッシング社の「coyote」、
そして今年を持って休刊する蔵前仁一氏の「旅行人」、など
個人的にも素敵だと思っていた雑誌が、その歴史に終止符を打つことが続いています。

ただの憧れや思いつきで出かける旅があってもいいのに・・・
と思う今日この頃です。

ところで、先日のブータン国王の来日の影響か、
「今まで知らなかった国ですが・・・」
「初めての海外旅行ですが・・・」
というお問い合わせをここ数日いただきました。

お客様にも、国王にも  拍手です!

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