各方面

好きな映画~「怒り」

軽い映画ではない。
整形手術をしながら逃亡を続ける指名手配中の殺人犯のモンタージュ写真と何処か面影が似た、素性のわからない3人の男。
東京、沖縄、千葉でそれぞれ繰り広げられる 男を取り巻く愛の物語。
実際の事件をモチーフに、沖縄の基地問題、同性愛、様々な家族の形が描かれていて、盛りだくさんな内容で、2時間半と比較的長めな映画だが、最初から最後までグッと力んで観てしまった。

原作 吉田修一、監督 李相日 、出演 妻夫木聡 と、前回の「悪人」同様、期待通り映画とても良かった。
出ている若手俳優の誰もが上手くて、本当に感心してしまった。

しかし、決して見終わった後、良い気分になる映画ではない。
やりばのないモヤモヤが残る。
実は監督は観客にこの気分を味わってもらうためにわざとそう演出しているのだと思う。
行き場のない「怒り」を観客自身も体験する。私自身も友人と観に行き、帰りはすっかり無口になってしまった(笑)
様々な意味で印象に残る映画だ。

この情報過多の時代に何を持って、人を信じるか?

もしかしたら情報が多くなっている分だけ、ひと昔まえより他人を信じ難くなっているかもしれない。
けれど、一方で「あまりに情報量過多の上の諦め」という形で私自身は、「人を信じやすくなっている」気もする。

あなたは何を根拠に、人を信じますか?

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話は変わるが、
ここ数年、ホテルを調べれば調べた分だけ、一体何を基準にどのホテルに決めて良いか、すっかり混乱されていらっしゃるお客様がたまにいらっしゃる。
トリップアドバイザーや個人ブログなどで、人やサイトによって、
ホテルの評価がかなり異なるためだ。

買い物するのに.やはり判断する許容量を超えた情報が世の中に溢れている。

「ある程度の情報で想像して決める」

これからは自身の経験値と勘と覚悟がもっと必要になってくるような気がしてならない。

製作:2016年
監督: 李 相日
出演:渡辺謙、妻夫木聡、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい他

映画「怒り」公式サイト