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年の瀬

年を追うごとに、「年の瀬」という
お正月の準備に追われるせわしなしさや「終わる」「始まる」感が薄れていくような気がします。

今年は特に、あのハロウィンの盛り上がりの影響か、クリスマスが比較的穏やかに過ぎ、そのまま年末に突入。
おせちはネット注文、年賀状はメールに変わり、
なんというか、<身体的な年の瀬体験>が減っていることを実感します。

今年は三越伊勢丹が1月1,2日と首都圏の店舗をお休みすることになりました。
私は大賛成です。
小売業界では休業日数の規制緩和が進んだ1990年代半ばから休業日を減らす動きが強まり、大手の百貨店のほぼ無休営業化が進んだそうです。
これにコンビニエンスストアがどんどんできたので、本当に正月休みに店が閉まって困る、ということがなくなったりました。

私たちのような職種の人間は、季節感を大切にしなければならない仕事であると思っています。
ほとんどは家族がやってくれているのですが(笑)、我が家でもできるだけ年の瀬の行事は続けています。
正月飾りは12月29と31日を避けて飾り、
友人たちと鍋を食べながら紅白を観て、年越しそばを食べ、
元旦の0時には家中の窓を開けて、家の空気を入れ替え、
「あけましておめでとう。今年もよろしくお願いします」と言い合い、近くの氏神様に初もうでに出かける。
おみくじを引き、一晩寝たら
おせちとお雑煮を食べ、そして7日に七草粥を食べる。

多少の不自由さ、身体感覚。
実はこれを求めてご旅行を申し込んで来られる方も少なくありません。

私もそれを意識しながら日々の生活に深みをつけて愉しんでいきたいと思います。

皆様 良いお年をお迎えください。